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Starlight Engine株式会社設立のお知らせ -2030年代のフュージョンエネルギー発電実証を目指す「FAST」プロジェクトを推進- 

  • kfpr08
  • 4月16日
  • 読了時間: 3分

2030年代に発電実証を目指すフュージョンエネルギー発電実証プロジェクト「FAST」を推進する新会社Starlight Engine株式会社(以下、Starlight Engine)が、2025年4月3日に設立したことをお知らせします。 

 

設立の経緯 

フュージョンエネルギーの早期実現に向けて世界中で開発競争が加速するなか、2030年代の発電実証を目指す民間主導の産学連携プロジェクトとして2024年11月に「FAST」が始動しました。FASTはトカマク型を採用し、京都フュージョニアリング株式会社をプロジェクトリーダーに、日本を代表する核融合研究者と産業パートナー、国際連携パートナーが連携し、プロジェクトを推進しています。 

今回、プロジェクトを一層加速させるために、FASTを推進する新会社としてStarlight Engineを設立しました。Starlight Engineという社名は太陽や恒星の輝きの源がフュージョンエネルギーであることを表しており、「Starlight」と「Engine」を組み合わせて名付けました。代表者には、大手総合商社やベンチャーキャピタルを経て、現在は京都フュージョニアリング株式会社の取締役兼COOを務める世古圭が就任します。 

Starlight Engineは、FASTプロジェクト全体の統括を行うとともに、今後予定される技術開発やビジネス開発、資金調達、立地選定、サプライチェーン構築などを推進していきます。また、Starlight Engineは商業プラントの建設を目指し、プラント技術や統合システムを海外輸出する民間事業主体となります。なお、京都フュージョニアリング株式会社は産業パートナーの1社として、引き続きFASTプロジェクトに貢献していきます。 

 

FASTプロジェクトについて 

「FAST(Fusion by Advanced Superconducting Tokamak)」は、2030年代のフュージョンエネルギー発電実証を行う民間主導の国内プロジェクトです。重水素(Deuterium)と三重水素(トリチウム:Tritium)による核融合反応(D-T)による燃焼プラズマの生成・維持を行うとともに、エネルギー変換、燃料システムを一体化したフュージョンエネルギー発電システムを実証するプロジェクトです。 

プラズマの閉じ込め方式には、最も多くの研究と実験データがあり、コスト管理と技術リスク管理が可能なトカマク型を採用しています。フュージョンエネルギーの商業化に向けて発電実証や技術的課題の解決を目指します。 

 

FASTを通じて以下の技術的課題を解決し、フュージョンエネルギーの商業化に向けて開発を加速させます。 

  1. D-T燃焼の実証 - フュージョンエネルギーの中核技術であるトリチウムを使用した燃焼プラズマの生成と持続、制御。  

  2. エネルギー取り出しと利用 – 核融合反応により発生するエネルギーの取り出しと変換(発電等)と利用。  

  3. トリチウム生成と燃料サイクルの実証 – 核融合反応の燃料となるトリチウムを増殖し、抽出、利用する技術の実証。  

  4. システムインテグレーション – フュージョンエネルギーシステムを統合し、安全で持続的に運転するプラント技術の開発と実証。 


 

FASTプロジェクトを通じた産学連携の推進 

フュージョンエネルギーの技術領域は広く深いため、アカデミアや国立研究所と産業界との連携は不可欠です。FASTプロジェクトには核融合研究の第一線で活躍する研究者がすでに多数参画していますが、加えて国内主要大学と共同研究契約を締結し、プラズマ設計からプラント開発まで幅広い研究開発と技術開発を進めていきます。また、三井物産、三菱商事、丸紅、三井不動産、フジクラ、古河電気工業、鹿島建設などを含む商社、不動産会社、メーカー、ゼネコン等のJ-Fusion参加企業を中心とした産業パートナーと協力し、プロジェクトを加速させています。 

 

Starlight Engine株式会社について 

会社名:Starlight Engine株式会社(英語表記:Starlight Engine Ltd.) 

所在地:東京都大田区平和島六丁目1番1号 東京流通センター 物流ビルA棟 AW1-S 

代表者:世古 圭 

事業内容:フュージョンエネルギープラントの研究・開発・販売等 

ウェブサイト: https://sle.energy/ 

 
 
 

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